決め手は食事!最も効果的な犬のダイエット方法はコレ!

愛犬にねだられてついついフードを与え過ぎてしまい、みるみるうちに太ってしまったり、フードのパッケージに表示されている目安量通りに与えていたら太ってしまった!という経験はありませんか?
もしくは、健康診断で肥満と診断されてしまった子もいるのではないでしょうか?
そこで、まるまる太ってしまった愛犬にダイエットをさせようと奮闘している飼い主さんのために、効果的な犬のダイエット方法をご紹介したいと思います。
目次
最も効果的な犬のダイエット方法
犬にとって最も効果的なダイエット方法は、ズバリ『食事コントロール』です。
肥満の原因は食べ過ぎや運動不足、甲状腺異常などがありますが、原因のうち95%以上が「食べ過ぎ」と言われているほどなんです。
食欲旺盛なのは良いことですが、かといってフードの与えすぎはいけません。
中には、「食べさせてる量は適切なはずなんだけど…」と思っている方もいるかもしれませんね。
しかし、ここで大切なのはフードのパッケージに記載されているような「給餌量」ではなく、「摂取カロリー」なんです。
愛犬に必要な摂取カロリーを計算してみよう
愛犬に必要な摂取カロリーは把握していますか?
まずは愛犬に必要な1日の摂取カロリーを計算してみましょう。
以下の計算式で求めることができます。
※係数:離乳期=274、成長中期=200、成犬期=132)
計算には関数電卓を使いましょう。
例えば、成犬で体重が2.3kgだった場合、
となり、このチワワに必要な1日のカロリーは約246kcalということになります。
計算が面倒な方は、以下のリンクから体重やフードの数値を入力してみてください。
このカロリーから必要なフードの量を算出すると、給餌量目安とは違う量になることがあるかもしれません。
しかし、実はそれが肥満の原因になっていることもあるんです。
基本的には、ここで計算したカロリー必要量を目安に、フードの量を調節して与えることが大切です。
計算するが面倒だという方は、以下の参考値を目安に、愛犬に必要なフードの量を算出してみてください。
犬のカロリー必要量 (kcal/日、 参考値)
体重(kg) | 離乳期 | 成犬中期 | 成犬 |
---|---|---|---|
1 | 274 | – | – |
2 | 461 | – | – |
3 | 625 | – | – |
4 | 775 | – | – |
5 | 916 | 669 | 441 |
10 | 1,541 | 1,125 | 742 |
15 | 2,088 | 1,524 | 1,006 |
20 | 2,591 | 1,891 | 1,248 |
25 | 3,063 | 2,236 | 1,476 |
30 | 3,512 | 2,564 | 1,692 |
35 | 3,943 | 2,878 | 1,899 |
40 | 4,358 | 3,181 | 2,100 |
45 | – | 3,475 | 2,293 |
50 | – | 3,761 | 2,482 |
55 | – | 4,039 | 2,666 |
60 | – | 4,312 | 2,846 |
65 | – | 4,578 | 3,022 |
70 | – | 4,840 | 3,194 |
75 | – | 5,097 | 3,364 |
80 | – | 5,350 | 3,531 |
85 | – | 5,599 | 3,695 |
90 | – | 5,844 | 3,857 |
※環境省:飼い主のためのペットフード・ガイドラインより引用
ダイエットにおける食事コントロールは慎重に
もしここで算出したフード量と比べて、今まで与えていたフードが多かった場合は、これから継続的にこのフード量で与えてみてください。
ただ、急に量を減らしてしまうと空腹で要求吠えをしたり、吐いてしまう可能性もあるので、減らす場合はゆっくりと、数グラム単位で減らしていくのがいいでしょう。
それでも満足していなかったり、要求吠えが収まらない場合は、食事の回数を細かく分けることで解決することができます。
1日2回だったのを、1日3回に分けたりと食事回数を増やすだけでも、犬はごはんが貰える頻度が増えたことに満足してくれます。
食事コントロールは主食だけじゃない!
先ほど犬のカロリー必要量を計算しましたが、主食とは別におやつを与えている場合は注意が必要です。
もし計算したカロリーの食事に加えて、おやつやごほうびまで与えてしまうと、まず痩せることはできません。
おやつやごほうびに関しても、計算したカロリー必要量の範囲内で与えるようにしましょう。
体重は毎日チェックして、体重が増えるようであればおやつの量を減らして主食の量を増やしたり、1日に与える食事を少し減らしてみたりなど、愛犬に合った適正量を見極めましょう。
長期的な運動を取り入れることでダイエット効果UP!
犬が肥満かどうかを確認する指標として、ボディコンディショニングスコア(BCS)と呼ばれる評価方法があります。
とある実験によると、12.5kgの肥満犬(BCS=5/5)を運動療法のみで減量するには、1日14kmの運動が必要という結果が出たそうです。
愛犬が自分で家の外を走り回るならまだしも、一緒に2〜3時間も散歩するのは現実的ではありません。
無理な運動は逆に関節や心肺機能に負担をかけて悪化させてしまう可能性だってあります。
ましてや室内飼いであれば、運動量はもっと少ないでしょう。
運動は脂肪を燃焼するという観点で人にとっては効果的なダイエット方法ですが、実は犬にとってはそうでもないんです。
しかし、食事コントロールに加えて”無理のない長期的な運動”を取り入れることで、より効率的にダイエットをすることができます。
一般的には、15~30分間の散歩、もしくは5~15分間の水泳を週に5~7回が推奨されています。
プールや海に連れて行くのはなかなか難しいと思うので、毎日の散歩が出来ればそれで十分でしょう。
犬のダイエットは、食事コントロールに加えて継続的な運動を取り入れることで、理想的な体型に確実に近づけることができます。
おまけ
ここで紹介したダイエットの他にもいろいろな方法があり、ワンちゃんによっては食事コントロールだけでは痩せない場合もあります。
そんな時はぜひ、以下のダイエット方法も試してみてください。
糖質制限ダイエット
糖質制限ダイエットは、主な糖質源である「甘いもの」や「でんぷん」を制限するダイエット方法です。
人にも効果があるように、もちろん犬にも効果があります。
ドッグフードで言うと、お米や小麦、コーン、野菜ならサツマイモやカボチャ、果物ならリンゴやバナナなどの原料を避けることで、糖質を制限することができます。
厳密に糖質をコントロールすることはできませんが、これらの原料が使われているドッグフードを避けることで、糖質の過剰摂取による肥満を防ぐことができるわけです。
Wysong(ワイソン)というドッグフードブランドが販売する、「エピゲン」のような糖質ゼロのドッグフードも販売されています。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。

シニア犬のダイエット
シニア犬になると、幼犬や子犬、成犬とはまた違った気遣いが必要になってきます。
以下の記事で、シニア犬の理想的なダイエット方法やおすすめのドッグフードを紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
